アーテリー・レコーディングス (Artery Recordings)というメタルコア/ポストハードコア系レーベルがあります。
人気どころだとAttila、I Declare War、Chelsea Grin、For The Fallen Dreams、日本だとCrystal Lakeがリリースしています。
ALTERNATIVE PRESSさんにてそのアーテリー・レコーディングスというの社長が、
を5か条としてまとめていたのでご紹介。
ALTERNATIVE PRESS JAPAN | 【FEATURES】レーベル契約を目指す全てのバンドへ:Artery Recordingsの社長Shan Dan Horanが語る「あなたのバンドは“本当”にレーベルと一緒にやっていく準備ができていますか?」
目次
「あなたの音楽は良いだけではなく最高ですか?」
インターネットの出現で、世界中のバンドに普通にアクセスできるようになり、今やこのプラットフォームが主役となっています。これは世界中のファンやレーベルの注目を集める素晴らしい手段ではありますが、現在はこれまでよりも注目を集めるのが難しくなっています。この競争の中で光り輝く最も良い方法の一つが、素晴らしいアルバムを持つことです。結局のところ、それが全てなのです。私と意見が合わない人が何人かはいるでしょうが、どのバンドも成功した最も重要な要因のひとつとして、良いだけではない、最高の音楽を持っています。あなたはスタジオに入る前に“プリプロ(曲のラフver.をレコーディングすること)”をしていましたか?友達以外の人たちが何を聴きたいと思うかを聞いて、音楽を表現してきましたか?10回以上曲を書き直しましたか?最高のアルバム無しにあなたが成功することは絶対にありません。
結局のところ一番の武器は最高の音楽を作ること。ただ良い音楽ではなく最高のっていうところがポイントですね。
そのためにしっかりスタジオRecの前にプリプロを何度もし、友達以外のフラットな人から何を聴きたいかという意見を受け入れ、何度も曲を書き直しましょうという話。
「ツアー経験がありますか?」
あなたが出来るのはFacebook上で宣伝することぐらいです。Newアルバムを引っさげて猛烈なスケジュールのツアーを組みましょう。ツアーに出てあなたの音楽を広めることは、新しいファンを掴むためには間違いなく最高の方法の一つです(特に自分たちと似たバンドとのツアーでは)。ツアーでの危険は厳しく、快適な家から離れることで凝り固まった個性を壊すことができます。もしバンドがツアーに出て自分自身をアピールしないのであれば、ほとんどのレーベルはそれをリスクとして見るでしょう。
ツアーをしろ!以上!とまでいうべき話。もちろん快適なホームを抜け出してより広い地域にファンを作るという意味でも大事な要素ですね。SNSやyoutubeでいくらでもマイナーな人を探せるようになった現代でも、ライブに足を運ぶ人のところへ直接ライブしにいくことって大事ですね。
「あなたは提案や変化を受け入れられますか?」
レーベルと契約することで知名度は大きく上がります。バンドをブレイクさせるために人生のほとんどをかけていて、何をやって何をやらないべきかを隅々まで知っている人たちがいます。時に、あなたにとって納得できないことをするように最初に頼まれることがあるでしょう。しかし、その変化の裏にある意味が時間とともに明らかになります。最悪なのはあなたがバンドとしてパニッシャー(断罪者)になる可能性があることです。パニッシャーは本当に小さな決断にさえ、その人が納得しなければいけないような空気を作ります。もしあなたが誰か他の人の提案や変化を受け入れられないのであれば、ほぼ間違いなくレコードレーベルと一緒にやる準備が出来ていないので、DIYでの活動を続けるべきだと思います。
レーベルと契約するということはレーベルとしてもちろん売りたいし売れてほしい。だからこそより売れるために売れ線にいくわけですが、今まで尖っていたサウンドやデス系一辺倒だったのにクリーンパートやメロディ感が増えたりバラードなどでストリングスなどが入ったりもするんですよね。
そういう変化を覚悟できないなら個人でやっていくのがいいわけですね。
「あなたはバンドをビジネスとして見ていますか?それとも趣味ですか?」
ある時点で、すべてのミュージシャンは自分たちに真剣に質問し話し合う必要があります。「音楽は自分たちが楽しみたいだけなのか?それともこれを自分のフルタイムの仕事にしたいのか?」と。もしあなたが真剣にバンドをあなたのキャリアにしていきたいと望むなら、それが仕事としてやるタイミングです。すぐに立ち上がって、目標とタスクを設定して、お金の管理を始めて、経費と費用を計算して、バンドTシャツをプリントしてください。あなたは十分に良い成果を出せていますか?それとももっと仕事をする必要がありますか?レコードレーベルは常に、ビジネスを一緒にやることに完全に困っているバンドをピックアップします。
趣味として活動していくなら問題ないでしょうがバンドはブランドであり小さい会社です。それを仕事としたいなら活動の目標ややることをリストアップし収支をつけグッズなどの作成をしろということですね。
「ファンベースがありますか?」
毎日、Artery Recodingで私は何百ものバンドから連絡を受けていますが、殆どのメッセージは「彼等が契約して欲しいということだけ」を伝えています。音楽もなく、ライヴもなく、ファンもいない、ただメッセージだけです。正直言って、私は押せば、多くのファンを瞬時につけて、瞬時にバンドを有名にするようなボタンを机の下に持っているわけではありません。すべてのバンドは時間をかけて、成長する努力をします。それだけの大きな仕事を任せる前に、すべてのレーベルはすでに“バズ”が起きているかを見ます。“バズ”を持っているのであれば、ほとんどのレーベルはより大きなスケールでそれを強化くしていくことを望みます。だから宣伝をして、ライヴをやって、公告を打って、Videoを公開するのです。それらはすべて、うまく行くための小さな一歩です。
レーベルもビジネスでありより多くのファンがついているアーティストと契約したいものです。目についてもらいやすくするためにも個人で活動している段階でより多くのファンを作る努力をしないといけませんね。それこそ200人規模でもワンマンできるくらいに。
以上5項目でした。活動のご参考にぜひ!